昭和記念公園

2009年8月13日(木)うす曇。東京新聞朝刊で「ひまわり」が見頃の記事あり。早速見に行く事に。

立川口は駅から少し遠く、西立川口が駅前と知っていましたので、青梅線に乗り換え、西立川で下車。

ここはかつての立川基地の跡地。ベトナム戦争の激戦時には、金網越しに迷彩色の戦闘機、輸送機が地上すれすれに飛行してい

た場所です。平和になったんですね。駅舎も綺麗です。

「国営昭和記念公園は、昭和天皇陛下御在位五十年記念事業の一環として、国が設置した国営公園で、総面積は180haに及びま

す。現在、約9割の163haが一般に開園されています。本公園は、「緑の回復と人間性の向上」をテーマとして、豊かな緑につつまれ

た広い公共空間と文化的内容を備えた公園とすることを建設の目標としており、その規模・内容はわが国はもとより、国際的にも

有数な公園となるものと期待されています。」 国営昭和記念公園プロフィールより

自然をこよなく愛した昭和天皇らしい、自然そのままの公園です。とにかく広い。

 

水鳥の池

西立川口ゲートを過ぎると目の前に池が拡がります。

ローボートやサイクルボートが楽しめる池。サイクルボートに黒日傘。ミソハギが池の周囲に咲いています。

だだっ広い公園なのでママチャリを借りることにしました。

総延長14kmの自転車専用道路で、園内各所に専用パーキングがあります。各施設への移動にも便利です。自転車の貸出は立川

口と西立川口、砂川口各サイクルセンターで行っています。

歩って廻ろうと言う方にはパークトレインと言う便利な乗り物もあります。乗り放題500円だそうです。停留所が沢山ありぐるぐる周

っていますので見たいポイントで降りては乗りの繰り返しで広い園内を結構見られそう。

 

自転車専用道路は木立の中を走ります。どんな施設の辺りを走っているのか見通しがきかないのでちょっと途惑います。

分かれ道には「サークル」と呼ばれるロータリーがあります。ヨーロッパの道路で見掛ける円形の分岐で信号機の無いやつです。

分岐する道路の行く先表示がしてありますので、これに従って進めば目的地に辿り着けるシステムになっています。

今日は何を見るのか予定を立て、サイクリングマップで行きたい所の最寄駐輪場をチェックしてから出発するのがお奨めです。

自転車の種類も、後ろに子供を乗せられるタイプ、子供用、二人乗り、マウンテンバイクなど豊富に揃っているので便利。

 

バーベキューガーデンに到着。

ここにひまわりが咲き誇っている筈なのですが、期待したほどの広さではありませんでしたが色々な品種が楽しめます。

一番馴染みのある風景。バレンタインと言う品種。

 

セーラームーン

黄緑色の花が変わっています。

太陽

レモンエクレア

チョコフレーク

ココア

テディーベア

色んな品種があるんですね。

 

トンボの湿地

バーベキューガーデンから日本庭園に向かう途中に池があります。

湿地にはミソハギが咲いています。

池にはサギソウが咲いていました。

トンボや蝶が見られます。

 

 

最近増えた外来種の蝶らしい。

 

丁度お昼時となりましたが、日本庭園内は飲食禁止。「みんなの原っぱ」の木陰で昼食と休憩。

 

日本庭園

ここは遊具やスポーツ施設など以外では数少ない、人の手が加えられたと感じさせるゾーン。

「国営昭和記念公園は、都市周辺の、貴重な緑に包まれた広大な憩いの空間として、みなさまに親しく利用していただいているとこ

ろであります。この国営記念公園の一角に、首都圏で戦後つくられたものとしては最大規模となる日本庭園が、平成9年4月に誕生

いたしました。池畔に立って庭園を見渡せば、美しい池を中心に明るく伸びやかな見晴らしが広がる一方、ふと足元をみれば、草

木、石の一つ一つに至るまで、細部をおろそかにしない我が国伝統の造園技術の妙をみることができます。また数寄屋造りの茶

屋「歓楓亭」も、庭園と調和のとれたたたずまいを見せています。広々として空の下、四季折々に表情を変えるみどりと、美しく澄ん

だ池やせせらぎが織りなす風情をお楽しみください。日本人が育んできた庭園美に誰もが気軽に触れ親しめる場として、また伝統

的な格調高い文化活動が行える場として、この庭園が末永く愛され、後世に伝えられていくことを願っています。

象徴的あるいは縮景的な手法を強調するのは避け、自然を範とし、豊かな季節感のある明るい伸びやかな「池泉回遊式庭園」で

す。」 日本庭園の説明より

入口入って左の東屋。

牡丹が植えられ休みながら眺められる。

最近めっきり姿を見なくなった、ニイニイゼミもいました。

キキョウも咲いています。

「休憩棟「清池軒」は、池に突き出して建てられ、対岸からはあたかも池に浮かんでいるような姿です。」 清池軒の説明

「清池軒」からの眺め。

左は所謂州浜。

橋が一橋架かり、その右には四阿「昌陽」がありますが手前が丘になっていて隠れるような造り。

清池軒横手の西の流れ。

 

池と西の流れを分ける飛石。造園技術の見せ所となっています。

「「歓楓亭」は池の西側にあり、奥深い池の広がりが観賞できます。床の間を備えた広間(11畳)、次の間(8畳)、小間(4畳半)及び

控えの間(6畳)立礼席、水遺、付属施設という平面構成になっています。建物は、北山の杉丸太、吉野の錆丸太、木曽の檜板など

を随所に用い、檜皮葺きの屋根や柱と桁の仕口・継手など、日本でも数少なくなった数寄屋大工ら独特の職人が扱う伝統的な技

術をふんだんに取り入りれています。」 「歓楓亭」の説明

中の立礼席「紅彩」では、本瓦張りの土間で、靴を履いたまま点前を楽しむことが出来るらしい。

州浜

州浜からの眺め。

鉄砲百合越しに、四阿「昌陽」を見る。

北の流れ

北の流れは二段の滝で池に流れ込む。下は下段の滝。

自然の滝に見せる造りとなっています。

上段の滝

東屋「涼暮亭」があり、滝を眺めながら涼める。もみじが植えられ紅葉を楽しむらしい。

前には苔が敷き詰められています。

菖蒲田

東の流れ

橋の辺りにある流れ。

浴衣姿に黒日傘の娘さんが橋を渡っています。ちょっと出来すぎ。

四阿「昌陽」

「四阿「昌陽」からの眺めは、枠の中に北の山の景色が池に逆さに映り、まるで額緑に納った絵をみるようです」

四阿「昌陽」の説明

四阿の手前左に中島が一島配されています。

四阿「昌陽」からの眺め。

蓮の花にトンボが止まっています。開いた花に止まっているトンボを狙ったカメラマンが沢山居ました。

四阿の横手は船着場になっていて、船が繋留されています。

 

こもれびの里

「国営昭和記念公園「こもれびの里」は、昭和30年代の武蔵野の農村の心象風景を再現することを目的として、公園の基本理念を

踏まえ、「昭和・武蔵野・農業」をテーマにかつてのくらしの知恵を再発見し、将来に向けて発展継承することを基本方針としていま

す。また、あわせて、国営公園初めての試みとして、開園以降の市民の運営への参加も見据え、計画・整備段階からの市民参加

による公園づくりを行っています。計画段階から市民参加で取り組み、計画・整備・管理の各段階を通して市民が継続的に参加す

ることをふたつめの基本方針としています。」 こもれびの里の説明

手前は何でしょうか? ソバの種蒔きの支度かな。サツマイモの畑です。

サツマイモの畑の向こうには水田。

その奥には雑木林があり、丘になって行きます。ちょっと早かったのでコスモスは咲いていないそうですが、コスモスの丘として知ら

れる名所だそうです。

里の小屋前の木には樹液に群がるカブトムシやクワガタが。どこか分からないが近くに大スズメバチの巣があるらしく、この木の樹

液にやって来るらしい。巣のありそうな木立の辺りをロープで立ち入り禁止にしてあるだけでした。木の下枝を払ったら樹液が出る

ようになって虫が集まるんだそうです。

トイレにはアオダイショウがいます注意の立札がありました。昔はどこでも見られたんですが、今の若者や子供さんはビックリかも。

竹の水鉄砲。昔の玩具も色々楽しめるようにしてあるそうです。

自転車を返却して、ミソハギを眺めながら休憩。

サギソウの展示を眺めてから帰路に。

自然さながらの樹木が生い茂る、大きい公園。サイクリングだけでも十分楽しめます。折々の季節の花を見に行くのも良いでしょ

う。欲張らず鑑賞ポイントを絞って出かけるのが良いようです。

 

春のポピー、秋のコスモス。見頃に訪れるのが鑑賞ポイントですね。

ちなみに 2008、10月のコスモス

「コスモスの丘」

 

 

「みんなの原っぱ」のキバナコスモス。

 

立川口の「カナール」

フランス式庭園です。

噴水と銀杏並木。