野川の源流を訪ねる
日立中央研究所
’09、4,5日野川の主要な源流となる湧水のある庭園に行って見ました。
国分寺の駅前は旗を持った団体で一杯。善光寺のご開帳を想わせる賑わいです。
途中のお団子屋さんも臨時営業で花より団子状態です。門の前迄人の列。
毎年4月と11月に一日だけ公開されています。去年は何れも雨模様でしたので今年は人手が多いようです。
入口で頂いた園内散策マップ。
殆ど手を加えていない原生林の中に研究所がありました。
池には白鳥が。
新緑の中、池の畔には雪柳、そして桜が満開。
大輪の椿も多く見られます。
園路には最近見られなくなった日本たんぽぽが咲き乱れています。
ここが野川の源流となる湧き水。
左が湧き出し口、右の流れになって池に流れ込む。
池から二つの水門を経て野川の本流となります。
これが流出口。
芝生の広場では家族連れがお花見。
殿ヶ谷戸庭園
武蔵野の自然の地形、すなわち段丘の崖にできた谷を巧みに利用した「回遊式林泉庭園」。崖の上の明るい芝生地と崖下
の湧水池、樹林で雰囲気が一変する造園手法が見所。ここは、大正2年~4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として
整備され、昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となりました。昭和40年代の開発計画に対し本庭園を守る住民運動が
発端となり、昭和49年に都が買収し、整備後、有料庭園として開園。庭園の名称は、昔この地が国分寺村殿ヶ谷戸という地
名であったことに由来します。
芝生地。
竹林。
湧水源
池。
鹿おどし
紅葉亭
紅葉亭から池を眺める。
園内の一角には山野草園があります。
(左)シュンラン (右)ショウジョウバカマ
ムサシアブミ
(左)バイモ (右)ヤマシャクヤク
(左)エンレイソウ (右)カタクリ
ハナニラ
お鷹の道
湧水を集めて野川へとそそぎます。
湧水源
真姿の池
雑木林のみち
雑木林のみちを登ると公園に出ました。
武蔵国分寺公園
姿見の池
「姿見の池は、かつて付近の湧水や恋ヶ窪用水が流れ込み、清水を湛えていました。その名の由来は、鎌倉時代、恋ヶ窪が
鎌倉街道の宿場町であった頃、 遊女達が朝な夕なに自らの姿を映して見ていたという言い伝えによります。また、この池は
「一葉松」の伝承の中にも登場します。源平争乱の頃、遊女の夙妻(あさづま)大夫と坂東武者で名将といわれた畠山重忠と
が恋に落ちました。ところが太夫に熱をあげるもう一人の男がいて、その男は重忠が平家との西国の戦で討ち死にしたと嘘
をつき、あきらめさせようとしましたが、深く悲しんだ太夫は姿見の池に身を投げてしまったと言い伝えられています。
更に時代が下って、江戸時代に描かれた「江戸名所図会」に、このあたりの風景が道興准后の歌を添えて登場しますが、そ
の中に姿見の池らしきものが描かれています。
このような伝承に彩られた姿見の池は、昭和四十年代に埋め立てられましたが、平成十年度、環境庁及び東京都の井戸・
湧水復活再生事業費補助を受け、昔の池をイメージして整備しました。また、ほかに湿地、用水路、水辺林等を、周辺の東
京都指定「国分寺姿見の池緑地保全地域」の雑木林等と一体になるよう整備し、かつての武蔵野の里山自然を回復し保全
してゆくものです。」
ここも野川の源流の一つ。武蔵野線の線路の向こう側なので写真だけ。疲れたので池までは行けません。
西国分寺の駅にやっと辿り着き帰途に。