日本民家園
小田急線’向ヶ丘遊園’駅南口から徒歩12分、多摩丘陵生田緑地にある民家園。地元、川崎市にあった民家をはじめ、主
に東日本の茅葺屋根の民家を現在 25棟 展示しています。国指定の重要文化財は 7件 (9棟)、重要有形民俗文化財が
1件(船越の舞台)となっています。
毎日どこかの古民家で床上げ公開と言って、ボランティアが囲炉裏に火を入れている古民家では、土間部分だけでなく、座
敷に上がって室内を見学したり、囲炉裏を囲むことができます。重要文化財内部で火の入った囲炉裏を囲んでお話を伺える
大変貴重な時間が過ごせます。
昭和40年、川崎市麻生区金程より 1軒の古民家が生田緑地に移築されました。民家園 第1号棟、旧伊藤家住宅です。
これが民家園の始まりだそうです。
ボランティアの方に次大夫堀公園・むいから民家園・岡本民家園などそちらにも民家園があるでしょうと言われましたがこち
らの民家園は規模が大きい、川崎市恐るべし。
開園時間
3月〜10月:午前9時30分〜午後5時(入園は午後4時30分まで)
11月〜2月:午前9時30分〜午後4時30分(入園は午後4時まで)
休園日
月曜日(祝日の場合は開園 )、祝日の翌日(土日の場合は開園)、年末年始(12/28〜1/3)
入園料
一般 500円 (65歳以上 300円)
それでは、園内をじっくりと見学してみましょう。シニア向けの施設ですね。ジュニア向けには周囲の生田緑地があります。
枡形山は標高80メートルちょっとの山ながら、風情のある山道を登ります。また岡本太郎美術館も隣接していますので、1日
たっぷりと楽しめます。
枡形山
まずは枡形山、飯室山へ。
長者穴横穴古墳群
(左)登山道 (右)飯室山展望台
枡形山展望台
軽く足慣らしの後、民家園へ。正門から入ります。
原家住宅
明治44年(1911年)建築の比較的新しい建物。
戸袋が立派。
宿場
最初は宿場の建築群
鈴木家住宅
(左)帳場 (右)マヤ
家族の生活の場
井岡家住宅
(左)建物全景 (右)看板と暖簾
店舗 (左)卸売 (右)小売
(左)座敷 (右)土間
つし(中二階の物置)
佐地家門・侍待・塀
門 (左)表 (右)裏
(左)供待 (右)門番部屋
三澤家住宅
(左)門構え (右)店舗
(左)薬の札と石置板葺屋根の見本 (右)オオエ(家族の休息する場所)
(左)台所 (右)石置板葺の切妻造屋根部分
信越の村
道の途中に
水車小屋
ひきうす
道の途中に
佐々木家住宅
正門入口横の本館展示室に展示
亥年家普請人足諸入用帳 寛保3年(1743年)
創建場所から旧所在地への移転を示す文書
座敷普請入用覚帳 延享4年(1747年)
建物増築の記録文書
(左)建物全景 (右)うまや
(左)おかって (右)ちゃのま
(左)なかのま (右)座敷(客間)
(左)来客用風呂場。横には来客用便所もあります (右)建物外の便所。囲いもなし
みそべやとお茶のホイロ
佐々木家入口に
庭先に
江向家住宅
建物全景
入母屋造りの萱葺き屋根
(左)うまや (右)おえ(家族の休息食事する所)
(左)でい(来客をもてなす所)
(左)紙剥き枠 (右)二階への階段
山田家住宅
(左)建物全景 (右)外便所(復元建物)
(左)おまえ(来客をもてなす所で右に仏間がある) (右)でえ(日常の来客間)、奥の部屋が おいえ
(左)うすなわ(台所兼作業所) (右)うまや
野原家住宅
建物全景
(左)おえ(家族の休息食事する所) (右)おまえ(左に仏間がある)
(左)おくなんど (右)土間
(左)まやに置かれた’渡し籠’(縄を架けて谷を渡る道具)
山下家住宅
建物全景
室内。現在、蕎麦処として利用されています。そばの製造室が横にあります。製麺機が置いてありました。
自家製麺を食べさせて頂けるようです。
関東の村
トンネルを抜けると関東の住居に
作田家住宅
建物全景
(左)棟と棟の繋ぎ目の丸太 (右)天井の梁
(左)かみ
(右)座敷(手前が来客用玄関、中がなかのまでお客を持て成す予備の部屋、奥の間がおくで来客を持て成す部屋
来客用風呂場、左に来客用便所
(右)米びつ
下の4枚は漁師道具
高倉
沖永良部島の倉。関東ではないが何故かここにあります。
建物全景
(左)床下部 (右)倉内部
ねずみ返し
石敢当
広瀬家住宅
建物全景
(左)おくなんど (右)手前’座敷’、奥’なかなんど’
(左)うまや(中央の道具は’かるこ’、馬に振り分け荷物を背負わせるもの) (右)手前どんぐるま、後方ごろかん
(左)しょいこ (右)はたや
太田家住宅
建物全景
屋根の裏と梁
(左)ひろま (右)へや
(左)座敷 (右)入口に架けてあった定め書き
(左)かまど (右)うまや、機械は’むしろおりき’
神奈川の村
北村家住宅
建物全景
屋根の裏
(左)ひろま(板の間にむしろ敷きと竹すのこ敷き) (右)おく
天井の梁と床の竹すのこ
建物横の便所(囲いあり)
馬頭観音
清宮家住宅
(左)建物全景 (右)農具小屋展示室
屋根裏と梁
でぇどこ
(左)ひろま(奥にへや) (右)でえ(座敷)
農具小屋展示室
(左)足踏脱穀機
(左)こえおけ (右)すっぽん
(左)ころがし(田をころがし田植えの時の目印を付ける道具) (右)右手’み’の下の道具が’まんが’
(左)鋤や鍬など (右)でぇどこのかまどの上にせいろ
清宮家と菅原家の間の小道に
庚申塔の横に
菅の船頭小屋
高札場
棟持柱の木小屋
伊藤家住宅
建物全景
(左)ひろま(奥の間が’でい’ (右)へや
(左)ひろまの囲炉裏 (右)でい(座敷)
ひろまの物置棚
土間 (左)みそべや (右)台所
蚕影山祠堂の上り坂の手前に
蚕影山祠堂
(左)蚕影山大権現を祀った宮殿 (右)鞘堂
岩澤家住宅
建物全景
(左)土間 (右)ざしき(居間)
(左)でえ(来客を持て成す座敷) (右)なんど
岩澤家住宅から直ぐ下に蚕影山祠堂、中央に清宮家、右手に伊藤家を見下ろせる。
東北の村
菅原家住宅
建物全景
(左)ながし (右)いなべや(物置)
(左)でい (右)かみでい
(左)かみでいのあみださま (右)いろり
中二階への階段
(左)座布団 (右)箕と右上にかんじき
(右)ねこあな(飼い猫の出入り口
工藤家住宅
建物全景
屋根裏、天井が無い
(左)しもざしき、奥がざしき (右)ちゃのま
(左)ちゃのまに置かれた’ののばた) (右)うまや
外便所
船越の舞台
建物全景、左斜め下に屋根が架かっているのが花道
舞台 (左)向かって左 (右)中央
舞台 向かって右
石垣積みの奈落 (左)回り舞台下 (右)階段